1:1 人間からの独立の強調については10節以下参照。379(1)

1:4 十字架上の死のこと。ガラテア2:20379(2)

1:4 現実に罪と死が存在するが、信徒はそれから救われる。379(3)

1:6 パウロの書簡のはじめには、宛てた信徒についての讃辞があることが多いが(ローマ1:8など)、ここでただちに本題に入るのはパウロの怒りを示す。379(4)

1:6 律法の束縛からのキリストによる解放とは別の福音。379(5)

1:10 偽兄弟(ガラテア2:4)ら異邦人を排斥する律法主義者を批判しての言である。ローマ14:18などで神と人とによろこばれることをいうのとは、状況がちがう。379(6)

1:12 ダマスコ途上パウロは地に倒れて直接復活のイエスに接した。使徒9:3以下。イエスの直弟子たちや律法主義者の世話にはなっていない。379(7)

1:12 啓示と同じ。379(8)

1:13 1コリント15:9使徒9:1以下379(9)

1:14 使徒22:3379(10)

1:15 イザヤ49:1エレミヤ1:5379(11)

1:16 異教徒への使命の強調。379(12)

1:17 砂漠で瞑想に耽ったのではなく、異教徒への宣教を心がけたことを示す。379(13)

1:18 ペテロ。エルサレムでのパウロについては使徒9:26以下参照。379(14)

1:21 使徒9:30379(15)

2:1 使徒15:2以下379(16)

2:1 パウロの協力者。2コリント8:23379(17)

2:2 イエスの直弟子を中心とする有力者。379(18)

2:3 律法による割礼の義務からの自由が重視されている。381(1)

2:4 ユダヤ教の律法至上主義者。381(2)

2:10 貧者の救済は旧約以来の伝統であり(イザヤ61:1など)、イエスに始まる動きはその徹底といえる(2コリント8:14ヤコブ2:5など)。381(3)

2:14 イエスの一番弟子であったペテロに敢然と抗議するパウロの面目躍如である。381(4)

2:15 パウロが自らのためでなく異教徒のために抗議するがゆえに自らの立場を固める。ピリピ3:5以下の堂々の論争を想起させる。381(5)

2:16 ローマ3:21以下のように福音の根本。381(6)

2:17 罪びとである異教徒も律法によらず信仰によって義とされるからとて、その福音を説くパウロを罪びとと認め、キリストを罪の奉仕人とするのは間違いである。ローマ3:5以下6:1以下9:14以下381(7)

2:18 律法主義。381(8)

2:19 ローマ7:4以下381(9)

2:21 16節の裏。381(10)

3:1 人間の罪をあがなうため十字架につけられたイエスにまみえることが救いである。381(11)

3:2 「霊を受ける」とはイエスの復活を信じうること。381(12)

3:3 「霊」とは信仰による自由、「肉」とは律法による束縛。381(13)

3:5 1節以下、キリストと霊と密に関係する。キリストは神の子であるから、ここにも三位一体への方向が見られる。381(14)

3:6 創世15:6。以下、信仰の模範アブラハムへの約束と信仰による万民の救いとを結びつけた論法である。383(1)

3:8 創世12:318:18383(2)

3:10 申命27:26383(3)

3:11 ハバクク2:4383(4)

3:12 レビ18:5383(5)

3:13 2コリント5:1521383(6)

3:13 申命21:23383(7)

3:17 出エジプト12:40383(8)

3:19 ローマ4:15383(9)

3:19 律法が天使を通じて与えられた(ヘブライ2:2使徒7:3853)という当時の思想を、パウロはそれが神ご自身からでなかったという意味に用いる。383(10)

3:19 モーセのこと。レビ26:46申命5:5383(11)

3:20 仲立ちは複数のものの間にあり、ひとりにいます神から直接与えられたものではない、の意。383(12)

3:22 ここでは律法と同義。ローマ3:9以下383(13)

3:25 ローマ10:46:14383(14)

3:27 「に属する」の意。ローマ13:14エペソ4:24383(15)

3:28 1コリント12:13383(16)

3:29 ローマ8:17383(17)

4:3 天体や地水火風など(9節コロサイ2:8)。天使崇拝とともに多神教の危険があった。383(18)

4:4 マルコ1:15エペソ1:10383(19)

4:4 人間として、したがって律法の下に。383(20)

4:10 形式化した宗教は暦を厳重に守らせる。ローマ14:5コロサイ2:16385(1)

4:13 パウロは健康が弱っていたとき弱いものを救うキリストの福音を説き、それが受け入れられたのである。1コリント2:3385(2)

4:19 1コリント4:15385(3)

4:22 創世16:1521:29385(4)

4:24 奴隷ハガルの子は、古い契約に束縛される今のエルサレムで、自由人サラの子は霊の自由に生きる天のエルサレム(黙示21:1以下)である、とたとえる。385(5)

4:25 ハガルはシナイの岩山の名でもあり、ペテロ(岩)を暗示するとも取れる。385(6)

4:27 イザヤ54:1385(7)

4:30 創世21:10以下385(8)

4:31 ガラテア3:29385(9)

5:2 律法に束縛された割礼(使徒15:5)はキリストによる自由を無用にする。385(10)

5:3 律法を守って救われようとするものは、割礼だけでは不十分である。ローマ2:25ヤコブ2:10以下385(11)

5:5 信徒は神の国の到来のときあがないが全うされるのを待っている。ローマ8:23385(12)

5:6 信仰によって救われるものは、義務から解放されたよろこびのうちに愛の実践へと導かれる。385(13)

5:9 マタイ16:61コリント5:6387(1)

5:11 十字架による無条件の救いを説くと、条件つきの宗教に依存するものから迫害される。ピリピ3:18387(2)

5:14 レビ19:18ローマ13:9以下参照。387(3)

5:15 キリストによる愛は平和と一致へと導く。ガラテア3:28387(4)

5:18 ローマ6:148:14387(5)

5:19 罪のカタログの例は、1コリント6:9以下2コリント12:20など。387(6)

5:21 パウロはキリストによる自由が人を義として律法を成就すると信じた。387(7)

5:23 ローマ14:172コリント6:6など。387(8)

5:24 ガラテア2:19以下ローマ6:6387(9)

6:1 ローマ14:1と相通ずる。387(10)

6:2 1コリント9:21ローマ3:278:2387(11)

6:6 1コリント9:14387(12)

6:8 ローマ8:13387(13)

6:11 人に筆記させずに自ら筆をとって大きく書く。1コリント16:21387(14)

6:14 人間的には恥である十字架を誇る。復活の希望のゆえである。キリストの死と復活にあずかることはこの世から移されること。ローマ6:3以下387(15)

6:15 2コリント5:17387(16)

6:17 実際は2コリント4:10などのこと。印は奴隷の額に押されたもの。黙示7:322:4など。パウロは自らをキリストの奴隷という。ガラテア1:10など。388(1)