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経堂聖書会のご案内

1. 経堂聖書会の目的と性格
無教会キリスト教の集会であり、参加者がそれぞれに生きる力と喜びを与えられるようにとの祈りをもって、謙虚に聖書を学ぼうとする平信徒の集りです。聖職者はいません。儀式もありません。参加者がそこで学んだことをそれぞれの人生の場で生かしてくださることが大切です。

2. 経堂聖書会の設立経緯
前田護郎*1 主宰の世田ヶ谷聖書会日曜聖書講座(1953~1980)で聖書と信仰を学んだ者たちを中心に、恩師なきあとの1980年9月に、共同の学びの場として発足しました。
当初、小泉磐夫*2、山下幸夫*3、新井明*4が指導に当たっていましたが、現在では月本昭男*5が代表となっています。会場は、現在、主に世田谷区経堂地区会館です。

3. 経堂聖書会の活動
・日曜聖書講座の開講
(「日曜聖書講座予定表」および「参加ご希望の方へ」をご覧ください)
・『恩恵の継承』『若木』の刊行(各第6巻、および第75号まで既刊)
・標題を「ひとり聖書を学ぶ友へ」とした本ホームページの公開
*1前田護郎(1915~1980)
新約聖書学者。東京大学文学部を卒業後、ドイツ留学。マールブルク大学で文学博士取得後、ボン、ジュネーブ、イェール各大学講師を経て、1950年に帰国。1975年定年に至るまで東京大学教養学部で教鞭をとる。
学生時代には塚本虎二のもとで聖書と信仰を学ぶ。1953年から1980年まで無教会世田ヶ谷聖書会を主宰し、月刊雑誌『聖書愛読』を刊行。邦文著書に『若き日の欧州記』(学生社)、『新約聖書概説』(岩波書店)、『ことばと聖書』(岩波書店)など。なお、詳細は『日本キリスト教歴史大事典』(教文館1988年)「前田護郎」の項参照。

*2小泉磐夫(1911~1991)
船舶工学者。東京大学工学部卒業。三井造船(株)研究部長などを経て、東京大学工学部、金沢大学、東京電機大学各教授を歴任。学生時代には塚本虎二のもとで、三井造船時代には黒崎幸吉のもとで聖書と信仰を学ぶ。1962年より世田谷谷聖書会に参加。経堂聖書会設立に関わる。

*3山下幸夫(1924~2015)
中央大学名誉教授。経営史専攻。著書に『近代イギリスの経済思想』(岩波書店)、『海運・造船業と国際市場』(日本経済評論社)他。1953年より、世田谷聖書会にて聖書と信仰をまなぶ。経堂聖書会設立に関わる。

*4新井明(1932~2023)
聖学院大学大学院特任教授、前敬和学園大学学長、日本女子大学名誉教授。英文学専攻。著訳書に『ミルトンの世界』(研究社出版)、『楽園の喪失』(大修館書店)他。1953年より、世田谷聖書会にて聖書と信仰を学ぶ。経堂聖書会設立に関わる。

*5月本昭男
1948年、長野県に生まれる。新島学園高等学校(群馬県安中市)、東京大学、同大学院、チュービンゲン大学に学ぶ。宗教史学、旧約聖書学、古代オリエント学専攻。立教大学名誉教授・上智大学名誉教授。経堂聖書会の代表。

無教会とは

1. 無教会と内村鑑三
内村鑑三(1861~1930)は日本を代表するキリスト者でしたが、制度や組織としての教会をつくらず、各人みずからが聖書を読み、聖書に学んで、それを日常生活に生かすことに重点をおきました。このようなキリスト教のあり方は無教会と呼ばれ、今日なお、聖書の学びを中心とする集会が日本各地(さらには海外)に存在します。経堂聖書会もこの伝統に連なります。

2. 前田護郎と経堂聖書会
世田谷聖書会(1953~1980)を主宰した前田護郎は、聖書に基づく福音的キリスト教の精神に立ち、次の3点を集会の基本としました。
(1)聖書の学びは学究的であること。
(2)集会運営は平信徒的であること。
(3)諸教派とは無関係であること。

経堂聖書会も恩師前田護郎のこのような立場を継承します。