戦後30年 |
戦争が終わったころ成人していたものは,だれしも悲惨な大量殺戮に終止符が打たれた安心感、多くの人的物的損失を蒙った痛み,後々への期待と不安など,複雑な感じに包まれたことを思いおこすでしょう. あれからの30年のうちに,日本は朝鮮半島や大陸での戦争に巻き込まれず,経済成長をつづけてきました.それには,終戦の時に丸腰になって軍備を放棄し,一億総ざんげが掛け声だけではなかったこと,経済的にもどん底から立ち上がって勤勉に働いたこと,などが考えられます. けれども,30年の間数字の上に描かれた上昇カーブにも頭打ちの様子が見えてきました.国際不安,国内の天災・人災,不況,とくに青少年の非行,麻薬,爆発などの問題が次から次へと重なってきています.戦争を知らない人が増して,いわゆる上昇カーブを当然のこととして物事を考える風潮がいろいろな問題の解決を困難にする面もあります. 30年前あんな目にあったのが一部軍国主義者のためだけではなく,自国中心の行き方への裁きであることを反省しましょう.口先で経済大国とか先進国とかいうのではなく,地にひれふしたあのころの心がまえで謙虚な道を歩みつつ,隣国に与えるべきものは与えるとともに,食糧とエネルギーの自給自足にも心がけるべきです.このままでは危ないことが目に見えているではありませんか. 永遠の相の下に,創造主の御業に参加するよろこびと感謝をもって生活しましょう.そのためには各人が日ごと聖書に親しむことが早道であること,たとえこの世が反対の方向に行っても逃げ道が備えられること(Ⅰコリ10:13Ⅰコリ10:13 あなた方の出会った試みで、世間ありきたりでなかったものはありません。神は真実にいまします。神はあなた方が耐えうる以上に試みられることをお許しにならず、試みとともに、耐えうるよう逃げ道をお作りでしょう。 )をこれからも叫びつづけたく思います. |