
現状の不安とその克服 |
日清日露両戦争から第1次大戦のころにかけて軍備を拡充した日本は英米とともに世界3大国のひとつといわれました.マスコミも東京湾に集結した軍艦を写真入りで無敵艦隊であると呼び,日本は今まで戦争に負けたことがないからこれからも旭日の勢いであるとか書きたてたものでした.1920年代の経済恐慌が何とかなりますと,巨額の国債が発行されるなどしまして,時局は戦争へと向かってゆきました. 敗戦後幸いにして立ち直った日本が,このごろ経済大国と呼ばれて先進国の会議に招かれ,内には国債発行高が増加し,安寧に慣れた国民の風俗が乱れ道義がすたれるのを見ますと,先のことを憂えざるをえません.かつて大本営発表を盲信した人々のように,今日も多くの人々が日本が金持ちで強いと思っているのではないでしょうか.預金に国家保証があるとしても,物価が上がるにつれて減退するその購買力には保証がありません.国際関係の悪化も憂うべきことです. このままでは内外の情勢が危険であると気づいたものは,次の世代への責任を考える必要があります.結局神を忘れて人間が高慢になったことが原因で世の風潮が乱れていることを警告してもそれに耳傾ける人は少数です.そこに現状がますます悪い方向に行く危険があります. しかし,最低の状況においてキリストの救いを受けるものにはこれからも救いのみ業がつづきます.ここまで導いて下さった救い主はこれからも救いへと導きつづけて下さるという希望に生きることができます.いわゆる伝道とか教育とかでなく,この救いの福音を周囲の人や次の世代へと伝えましょう.これは新しい神の国の創造に参加する光栄ある使命で,すべての信徒に与えられるものです. |